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●梅川紀美子、カンタンな手記
(2012.3.4更新)
大阪市生まれ豊中市育ち。(埼玉県川口市在住)
中学は美術部、高校の頃は他校の漫画研究部と交流。ガンダムのリアル世代。
趣味は「お絵かき全般」で、少年漫画やアメコミなどの模写だけでなく
ファッションデザイン、家の平面図、インテリアデザインも好きで描いていました。
徒歩で通える近所の美術短大に入学。グラフィックデザイン科でイラストを専攻。
卒業後は洋菓子会社にデザイナーとして入社。
パッケージやPOPのデザインが主な仕事。
トンボは面相筆で書き、文字は写植の時代。ロットリングも使わないオフィスでした。
店舗装飾や平筆の手描きPOP、ケーキ装飾に使う渋紙の型紙切りなども業務で、
販売やOJT研修もあり、繁忙期は販売やケーキ製造も手伝いました。
デザイン上必要な絵を制作した経験が、イラストレーター転向への自信になりました。
デザイナーを4年経験後にフリーのイラストレーターとして独立。
最初は印刷会社の下請けとして、カットをたくさん描きました。
ペン、マーカー、水彩、パステル、立体など、画材や画風も多種多様に制作。
禁止表現など特殊な業界知識も教えてもらいました。
何でも描いてしまって何が自分の柱なのかわからなくなった頃、
サンリオ「詩とメルヘン」に出会い、水彩画で応募を始めました。
試行錯誤、暗中模索。人生の転機もあって七転八倒の20代でした。
デジタル時代に入り、私も初めてMacLC475を買いました。
インターネットはダイアルアップで、マシンも通信料も高かったですが、
この楽しい道具で何か変われる気がしました。
詩とメルヘンは、毎月の応募と落選が5年ほど続き、
ようやく入選するも一回目は賞が取れずに振り出しに戻り、更に応募を続けました。
再入選で念願の入賞を果たし、「詩とメルヘン」の誌面で抒情画を描くようになります。
(諦めない。って大事です)
この頃からエアブラシ水彩が自分の柱と言えるようになってきました。
Macも使えるようになってきてデジタル・アナログともに自信がついてきました。
30代半ばまでは仕事中心。思いっきり働き、遊びました。
イラスト会社や代理店のディレクターさん達に多方面にわたり厳しく育てられ、
また、ある漫画家一家の導きで天然性格も開花し、どんどん自分が変わりました。
漫画ネタのイベントに参加したり、仮装大会で度肝を抜く扮装とダンスで優勝するなど
抒情画家としては黒歴史かも知れませんが、大事な経験をした時代でした。
固定観念やプライドを捨てる術を知ったことは、後々の悩んだ時期に役立ちました。
30代半ばに運良く伴侶に恵まれ、子も授かりました。
第一子を妊娠中に政府系季刊誌の表紙の仕事が決まり、花鳥風月画を描き始めました。
第二子を妊娠中に絵本の仕事が決まり、出産後まもなく絵本制作に取りかかりました。
育児中心の生活で多く描けなかった分、そうした掲載作をコンテストに出すなど心がけ、
ニューヨークの展覧会などに入選もできました。
と、まるで活動が順調かのような結果でしたが、ここが私の限界でした。
実は、幼児と乳児を抱えて保育所待機で身動きが取れず、心が折れそうになっていました。
産む前にマネージャーに言われた「産んだら描かれへんぞ」の言葉を痛感です。
女って、キャリアを伸ばす時期に出産適齢期が重なるんですよね。
サポートが無い中で出産を選択すると自分の仕事はできなくなるんです。=少子化問題
これでは私はダメになってしまうと思い、発想の転換をしました。
持続のための営業やノルマ的制作は潔く休止し、自分の好きな絵だけを描くと決めました。
幸い、年4回の表紙のお仕事が力を試せるものだったので、それに全力をかけました。
不定期にいただく詩の挿絵も、自由になる時間全てを使えました。
営業をかけないと人から忘れらていくのでは?という怖さはありましたが、何も急がない。
そして10年ほど経過しました。
今、ほとんどの仕事はHTTP納品or宅配という通販スタイルで、
相手様に会わずに失礼かと思いますが、これが『お母さん』の仕事スタイルです。
子どもの宿題を最後まで見て、勉強も見て、お腹を満たしてやって、PTAに参加した上で、
その御褒美に絵が描けているのかも知れません。
最近、小学校高学年に達した息子がMacで絵や動画の制作を始めました。
私は子どもに使い方を教えつつ、自分も動画挿絵など作り始めました。今、楽しいです。
子どもは覚えが良く、大人には真似ができない新鮮な感性に溢れています。
人の中年以降は己にしがみつかずに次世代への教育をしたほうが社会のためになります。
教育はどんな制作にも勝るクリエイティブ活動です。
私も今後は子どもを見習って制作しつつ、手が離れたら役立つオバチャンになろう!

2012.2.18●帝国ホテル
「星屑同窓会&やなせたかし先生誕生会」で撮影
長い文をここまで読んでくださってありがとうございました。
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